和菓子で使う粉の種類はたくさんあるのですが、
中でも「もち粉」と「もちとり粉」が同じものなのか違うものなのか知らない人も多いのではないでしょうか?
実は、この二つは全く違う粉なんです。
今回は、
- 「もち粉」とは?
- 「もち粉」と「もちとり粉」の違いについて
- 「もち粉」の代用品は?
などをご紹介します。
「もち粉」とは?

「もち粉」とは、精白した「もち米」を水で洗って、乾燥させて粉末状にした粉のことです。普段、食卓に出てくる一般的なお米(うるち米)などを使用したものは、「もち粉」とは言いません。
「もち米」を100%使用したものを「もち粉」と言います。
和菓子を作る時に、もち粉や白玉粉に水飴や水、砂糖などを入れて練り上げた「求肥(ぎゅうひ)」によく使われることから、求肥粉と呼ばれることもあります。
粒が細かくて、真っ白なきめ細かいのが特徴です。
「もち粉」と「もちとり粉」の違いについて

さて、「もち粉」と名前が似ている「もちとり粉」についてご説明します。
冒頭でもお話しした通り、「もち粉」と「もちとり粉」は全くの別物。「もちとり粉」とは、餅つきの際に手や道具にお餅がつかないように使用する粉のことです。
この「もちとり粉」には、上新粉やコーンスターチ、片栗粉などが使われます。小麦成分が含まれないものが一般的です。
「もち粉」の代用品は?

「もち粉」の代用品としておすすめなのは、「だんご粉」です。
だんご粉は、うるち米(普段食卓に出ている一般的なお米のこと)が混ざっているため、もち粉よりも弾力があるのが特徴です。
まとめ
「もち粉」と「もちとり粉」は全くの別物です。
「もち粉」は、もち米を乾燥させて粉末状にしたもの。「もちとり粉」は、餅つきなどに使用する粉のことで、上新粉やコーンスターチ、片栗粉などのことを言います。
「もち粉」の代用品としては、「だんご粉」がおすすめです。