葛粉は、日本の伝統的な食材で、植物の葛の根から作られる粉末です。
葛のでんぷんから抽出されることが一般的で、粘り気や弾力性をもたらす特徴があります。
葛粉を使用したお菓子は、和風の風味と独特の食感が楽しめます。この記事では、葛粉を使ったお菓子の代表的なレシピをご紹介します。
きなこ葛餅
【材料】
- 葛粉:100g
- きな粉:適量
- 砂糖:大さじ2
- 水:約300ml
【手順】
- 葛粉の下ごしらえ:
- 葛粉は粉っぽいものを避けるために、ネットなどを使ってふるっておきます。
- 葛粉と砂糖の混合:
- 鍋に葛粉を入れ、砂糖を加え、徐々に水を加えながら混ぜます。混ぜる際にできるだけダマがないように注意します。
- 火にかける:
- 中火にかけ、混ぜ続けながら加熱します。混ぜるとだんだんと粘りが増してくるので、木べらやゴムべらを使ってしっかり混ぜます。
- 粘りが出たら:
- 透明感のあるもちもちとした状態になったら、火を止めます。
- 器に盛る:
- 器にきな粉を敷き、できあがった葛粉を流し込みます。表面にもう一層きな粉をふりかけます。
- 冷ます:
- 冷めたら、冷蔵庫で冷やして切り分けます。
オレンジ葛ゼリー
オレンジ葛ゼリーは、爽やかなオレンジ風味と、葛粉のもちもちとした食感が組み合わさった美味しいデザートです。以下は、オレンジ葛ゼリーの基本的なレシピです。
【材料】
- オレンジジュース:2カップ(新鮮なものが良い)
- 砂糖:1/2カップ(お好みで調整)
- 葛粉:2大さじ(約20g)
- 水:1/2カップ
- ゼラチン:1パック(約7g)
- オレンジの皮(摩り下ろしたものまたは細かく刻んだもの):1個分分量
【手順】
- ゼラチンの準備:
- ゼラチンをオレンジジュースの中に振りかけ、5分ほど置いてふやかしておきます。
- 葛粉の下ごしらえ:
- 葛粉を水に溶かし、滑らかなペーストになるように混ぜます。
- ジュースと砂糖の混合:
- オレンジジュースと砂糖を鍋に入れ、中火にかけて砂糖が完全に溶けるまで混ぜます。
- 葛粉ペーストの加える:
- オレンジジュースに葛粉ペーストを加え、中火で混ぜながら加熱します。沸騰直前まで加熱します。
- ゼラチンを加える:
- ふやかしたゼラチンを加え、よく混ぜて溶かします。沸騰直前で火を止めます。
- 皿に流し込む:
- ゼリー液をオレンジの皮を入れた器に流し込み、冷蔵庫で冷やしてゼリーを固めます。
- 冷やし固める:
- 冷蔵庫で数時間から半日程度冷やし、ゼリーがしっかりと固まるまで待ちます。
- 切り分けてサーブ:
- ゼリーが固まったら、切り分けて器に盛り付け、お好みでミントやオレンジの輪切りなどで飾り付けます。
このオレンジ葛ゼリーは、さわやかなオレンジの味わいと、葛粉のもちもちとした食感が楽しめるデザートです。お好みでトッピングやアレンジを加えて、季節感を楽しんでください。
葛粉水無月
水無月(みなづき)は、日本の伝統的な和菓子で、特に夏に楽しまれる涼やかなデザートです。水無月に葛粉を使用すると、もちもちとした食感と爽やかな風味が特徴的な葛粉水無月ができます。
【材料】
- 水無月の生地(白あんやこしあんを包むもちもちの生地)
- 白玉粉(もち米粉):100g
- 水:約150ml
- 葛粉:大さじ2
- 砂糖:大さじ2
- 白あんやこしあん:適量
- きな粉や抹茶粉(トッピング用):お好みで
【手順】
- 白玉生地の作成:
- 白玉粉をボウルに入れ、徐々に水を加えながら混ぜます。滑らかでしっとりとした生地ができるまでよく練ります。
- 生地の分割:
- 生地を小分けにし、それぞれに適当な大きさの玉を作ります。これが水無月の生地になります。
- あんこの包み込み:
- 手に少量の水をつけ、白あんやこしあんを包み込みます。きれいな形に整えるよう心掛けます。
- 葛粉の下ごしらえ:
- 葛粉をボウルに入れ、砂糖を加えて混ぜ、徐々に水を加えながら滑らかなペースト状になるまで混ぜます。
- 葛粉ペーストの包み込み:
- 白玉生地で包み込んだあんこに、葛粉ペーストを絡めて全体を包みます。形が崩れないように気をつけてください。
- 仕上げ:
- きな粉や抹茶粉で仕上げ、器に盛り付けます。お好みで冷やしてから召し上がると美味しいです。
これで、葛粉水無月が完成です。葛粉のもちもちとした食感と、あんこの甘さが絶妙にマッチしています。夏にぴったりの涼やかな和菓子です。